静岡県の高校受験、数学が苦手な中3が今から点を取る順番|入試まで約130日

入試本番の3月3日まで、数えてみると約130日です。数学の問題集を開くたびに手が止まる中3にとって、この日数が長いのか短いのかは、「どこから手をつけるか」でほとんど決まります。

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数学は、苦手になった理由が「いつの間にか」であることが多い教科です。私自身、静岡県内で10年以上にわたり塾講師として中学生を指導してきましたが、数学が苦手な生徒ほど、「全部が分からない」と感じている一方で、実際につまずいているのは特定の単元の、特定の場面だけというケースを何度も見てきました。

結論から言うと、数学が苦手な中3は、「計算・基本問題 → 関数のやさしい設問 → 図形の基本 → 記述・証明」の順に、点を取りやすいところから積み上げるのが現実的です。難問に時間を使うより、取れる問題を確実に取る練習のほうが、入試までの期間では点数につながりやすいからです。

この記事では、静岡県公立高校入試の数学の位置づけを確認したうえで、苦手の原因の見分け方、今から入試までの順番、家庭でできること、塾・家庭教師・通信教育それぞれの向き不向きを整理します。

静岡県公立高校入試で、数学はどんな位置づけか

静岡県の公立高校(全日制)の学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科で、合計250点です。数学は1教科あたりの平均で50点分にあたり、他の教科と同じ比重になります(学校・学科によっては、共通枠で傾斜配点を行うところがあります)。

令和9年度(2027年)の学力検査は、3月3日(水)・4日(木)です。今日から数えると、およそ130日。冬休みや年末年始を除いても、数学に使える日は十分にあります。

数学の入試について、押さえておきたいこと

  • 配点は5教科同じ重み:数学で10点落とすことは、社会や理科で10点落とすことと、合計点では同じ意味を持ちます
  • 差がつきやすい教科:得意な子と苦手な子で得点が大きく開きやすいため、苦手を引き上げると合計点が動きやすい教科でもあります
  • 最新の出題の形は、過去問で自分の目で見る:県教育委員会は令和8年度の検査問題を公開しています。大問の数や並び、記述問題の量は年度によって変わることがあるため、この記事では細かい配点や問題数を断定しません

なお、県教育委員会が公開している数学の問題のPDFは、画像として掲載されているため、検索や文字のコピーができない形でした。実際に問題を見るときは、リンク先を開いて、印刷して解いてみてください。

出典:静岡県教育委員会「令和8年度公立高等学校入学者選抜」関連ページ(2026年10月24日確認)

数学が苦手になる原因は、3つに分けると見えやすい

「数学が苦手」と言っても、中身は子どもによって違います。立て直す順番を決める前に、お子さんがどれに近いかを見てみましょう。

原因1:計算ミスと基本の取りこぼし

考え方は分かっているのに、符号の書き間違い、約分や通分のミス、方程式の移項ミスで点を落とすタイプです。テストが返ってきたとき、「見直せば分かった」と本人が言うことが多いのが特徴です。

このタイプは、新しい勉強を足すより、ミスのパターンを知って減らすほうが早く点になります。

原因2:文章題・関数で「式にする」ところで止まる

計算はできるのに、文章を読んで式を立てる段階で手が止まるタイプです。連立方程式の文章題、一次関数のグラフと場面の対応、確率や資料の読み取りなどで起こりやすくなります。

このタイプは、答えを出す練習よりも、「何を文字でおくか」「どの数量が等しいか」を言葉にする練習が効きます。

原因3:図形の証明や記述で、何を書けばよいか分からない

合同や相似の証明、円の性質を使う説明などで、書き出しの一行目が出てこないタイプです。図形の基本的な性質が頭に入っていない場合と、入っているのに使う場面を判断できない場合があります。

このタイプは、証明を一気に完成させようとせず、「根拠になる条件を図に書き込む」ところから始めると動き出しやすくなります。

お子さんのタイプ確認チェックリスト

  • テストを見直すと、「分かっていたのに」と本人が言う失点が多い(原因1に近い)
  • 文章題や関数のグラフを見ると、最初の一手が出ない(原因2に近い)
  • 証明問題はほとんど空欄で出してしまう(原因3に近い)
  • 計算練習の単元から、ずっと自信がない(原因1が根深い可能性)
  • 中1・中2の内容に戻らないと、中3の単元が理解できない(基礎の戻りが必要)

どれか1つに当てはまるとは限りません。複数当てはまる場合は、上から順に(計算・基本 → 式を立てる → 記述)直していく考え方でかまいません。

今から入試までの進め方:点を取りやすい順番

入試まで約130日。これを大きく3つの期間に分けて考えると、計画が立てやすくなります。

第1期(10月〜11月):計算と基本問題を固める

最初の1か月半は、数学の土台である計算と、教科書レベルの基本問題に集中します。具体的には次のことです。

  • 正負の数・文字式・方程式・平方根・展開と因数分解の計算を、毎日10〜15分、必ず解く
  • 間違えた計算は、どこで間違えたかを一言メモに残す(符号、通分、移項など)
  • 解き終わったら、答えの見直しを習慣にする(検算の手順を決める)

この時期は、新しい問題集を増やさないことが大切です。手元の教科書準拠のワークや、学校で配られたプリントを、「2周目で全問解ける」状態にすることをめざしましょう。

→ 静岡県数学大問1・2で満点特訓

第2期(11月〜12月):関数と図形の「取れる設問」を増やす

基本が安定してきたら、関数と図形の設問のうち、最初の方に出てくるやさしい設問を取れるようにします。関数であれば、グラフの式を求める、座標を読み取る、変化の割合を求めるなどです。図形であれば、角度の計算、相似比、三平方の定理の基本的な使い方です。

入試の数学は、大問の後半に行くほど難しくなる作りが一般的です。苦手な子は、後半の難問に最後まで付き合うよりも、前半の設問を確実に取るほうが合計点が安定します。

  • 関数:式を求める → グラフ上の点の座標 → 変化の割合 → 面積の基本、の順に慣れる
  • 図形:平行線と角、合同・相似の基本、三平方の定理、円周角、といった「公式を当てはめる設問」を優先
  • 確率・資料の活用:樹形図や表で数え上げる練習、平均値・中央値の求め方の確認

この時期には、過去問を1年分、時間を計って解いてみることも取り入れます。点数を見て落ち込む必要はありません。目的は、「どの設問で点を落としたか」を知ることです。過去問の使い方については、次の記事に詳しくまとめています。

→ 静岡県公立高校入試の過去問はいつから・何年分?点数が伸びない子の使い方

第3期(12月〜入試直前):記述・証明と、過去問の仕上げ

最後の期間は、記述・証明の練習と、過去問で本番の時間配分に慣れることに使います。

  • 証明は、仮定と結論を書き出し、使える条件を図に書き込む手順を毎回守る
  • 解答の書き方は、解答例を写してもよいので、型を体に覚えさせる
  • 過去問は、時間を計って解く → 間違いの原因を分類する → 同じタイプの問題を解き直す、の流れを繰り返す
  • 入試直前の1か月は、新しい単元に手を出さず、解き直しノートの見直しを中心にする

冬休みの時間の使い方は、次の記事も参考にしてください。

→ 中3の冬休みの勉強計画|静岡県公立入試まで残り2か月の過ごし方

数学の失点を「点数の動き」で考える

苦手な子ほど、「数学を50点取れるようになる」といった大きな目標を立てがちです。しかし、短い期間で現実的に動かせるのは、1回のテストで5点・10点という単位です。

数学が50点満点で、たとえば今の得点が20点台だとします。計算ミスの失点を2問ぶん減らし、関数・図形のやさしい設問を2〜3問取れるようにするだけで、10点前後は動く可能性があります。もちろん、これはあくまで考え方の例で、実際にどれだけ伸びるかは、お子さんの現在の状態や学習量によって変わります。

  • 取りこぼしの数を数える:直近のテストで、「見直せば取れた問題」は何問あったか
  • 手が出なかった問題を数える:そのうち、今からの練習で手が出るようになりそうなのは何問か
  • 目標を設問の数で決める:「あと2問取る」のように、点数ではなく問題の数で考える

合計250点のうち、数学の10点は、志望校の合否のボーダー付近では大きな差になることがあります。ただし、実際の合格ラインはその年の志願状況や問題の難易度によって毎年動くため、数字だけで合否を断定することはできません。

数学の得点がなかなか動かない、あと一歩届かないという悩みについては、こちらの記事も参考になります。

→ 静岡県立入試で合格ラインに足りないときの逆転策|あと10点・20点の詰め方

ここまでで見たように、数学の立て直しは「どこでつまずいているか」の見立てと、その単元だけに戻る勉強の組み立てが決め手になります。ただ、集団授業や学校の進度のなかでは、一人ひとりの苦手な単元だけを戻る時間を確保しにくいのも事実です。そうしたときに、静岡県に対応している家庭教師の料金を、無料で比べておくと、苦手な単元に絞って教えてもらう選択肢を具体的に検討しやすくなります。

家庭でできること:数学の勉強を続けやすくする工夫

数学が苦手な子の勉強は、「やる気」より「始めやすさ」で続くかどうかが決まります。保護者の方にできる関わり方を整理します。

1日の最初の10分を「計算の時間」に固定する

数学は、毎日少しずつ触れている状態を保つだけで、計算の精度が変わってきます。帰宅後や夕食前など、生活の中で動かしにくい時間帯に10分だけ決めておくと、続けやすくなります。

解き直しノートは、「間違えた理由」を一言添える

間違えた問題を解き直すとき、答えだけでなく「符号を見落とした」「条件を読み飛ばした」など、理由を一言書いておきます。これを見返すと、自分のミスの傾向が分かり、同じ失点を防ぎやすくなります。

保護者が「教える」より「聞く」役に回る

保護者が数学を教えようとすると、解き方の違いや言い方の行き違いで、親子の関係が悪くなることがあります。教えるのが難しいときは、「どこで止まったの?」「この問題は何を求める問題?」と聞く役に回るほうが、本人が自分の言葉で整理できて、有効なことが多いです。

家庭での関わり方については、次の記事に詳しくまとめています。

→ 静岡県の受験生の保護者が家庭でできること・やってはいけないこと|中3の秋からの関わり方

家庭での数学学習チェックリスト

  • 毎日、短い時間でも数学に触れる時間が決まっている
  • 間違えた問題の「理由」を言葉で残している
  • 新しい問題集を増やさず、同じ教材を2周以上している
  • 過去問は時間を計って解き、結果を分類している
  • わからないところを、1週間以上放置していない

外部の力を借りる選択肢:塾・家庭教師・通信教育を比べる

家庭だけで数学を立て直すのが難しいとき、外部の力を借りる選択肢があります。それぞれに向き不向きがあるので、公平に整理します。

集団授業の塾

  • 向いている子:周りの生徒の存在が刺激になる、決まった時間に通う習慣をつけたい
  • 注意したい点:授業の進度がクラス全体に合わせて進むため、苦手な単元だけに戻る時間を取りにくいことがある。通塾の時間も必要

家庭教師

  • 向いている子:苦手な単元だけを戻りたい、部活や距離の都合で通塾が難しい、質問をその場で聞きたい
  • 注意したい点:料金は会社・地域・学年・回数によって幅がある。講師との相性があるため、交代制度や体験の有無を確認したい

通信教育

  • 向いている子:自分のペースで進められる、費用をおさえたい、基本の復習が中心でよい
  • 注意したい点:自分で計画を立てて続ける力が必要。つまずいたときに質問できる仕組みがあるかを確認したい

数学が苦手な中3の場合、「どの単元で止まっているかを見つけて、そこだけ戻る」ことが最優先になります。この点では、1対1で進度を合わせられる家庭教師は、通塾の時間がない、苦手単元だけに集中したい、という状況の子に合いやすい選択肢です。もちろん、お子さんの性格や家庭の事情によって、塾や通信教育のほうが合う場合もあります。

塾と家庭教師の違いを、通塾が難しい家庭の視点で比べた記事もあります。

→ 塾と家庭教師どっちがいい?静岡県の中学生・通塾が難しい家庭の選び方

こんなご家庭は、一度比べておく価値があります
  • 数学の苦手な単元が、中1・中2までさかのぼりそうで、自力で戻るのが難しい
  • 計算ミスの原因が分からず、家で教えると親子でぶつかってしまう
  • 部活や通塾の時間の都合で、集団授業に通うのが負担になっている
  • 数学の得点があと10点ほど動けば、志望校に届きそうだと感じている

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家庭教師を検討するときに、何をどう比べればよいかは次の記事で詳しくまとめています。

→ 静岡で家庭教師を選ぶ方法|料金相場・塾との違い・失敗しない比べ方

よくある失敗:数学の勉強で避けたいこと

数学が苦手な中3が、入試前に陥りやすい失敗を整理します。

  • 難問集に手を出す:基本が固まる前に難しい問題を解いても、点数にはつながりにくく、自信を失う原因になります
  • 解答を読んで「分かったつもり」になる:解説を読んで理解した気になっても、白紙から自力で再現できなければ、入試では得点できません
  • 間違えた問題を、そのままにする:解き直しのないまま新しい問題に進むと、同じミスを繰り返します
  • 数学だけに時間を偏らせる:5教科の合計で勝負する入試なので、他教科とのバランスも大切です
  • 焦って複数の教材を並行する:教材が増えるほど、どれも中途半端になりがちです

学校の定期テストが、内申点に直結する時期でもあります。定期テストの点数を上げる方法については、次の記事も確認してください。

→ 静岡県の中学生、定期テストで点が取れない原因と立て直し方|内申点を上げる勉強法

入試までの残り期間:数学の勉強を「今」始める理由

静岡県公立高校の一般選抜は、願書受付が2月16日(火)〜18日(木)正午まで、学力検査・面接などが3月3日(水)・4日(木)、合格者発表が3月12日(金)正午以降です(県教育委員会「公立高校をめざすあなたへⅡ」で確認した令和9年度の日程)。

今日から学力検査までは約130日です。このうち、冬休みや年末年始、学校行事、定期テストで使えない日を引くと、数学にじっくり向き合える期間は、実際にはもう少し短くなります。11月に入ると、学校の三者面談で志望校を具体的に詰める時期にも入ります。

数学は、苦手が長引くほど「戻る範囲」が広がる教科です。逆に言えば、早く始めた分だけ、基本から順番に積み上げる余裕が生まれます。いま家庭教師を検討するかどうかにかかわらず、資料や料金を先に比べておくだけでも、「どのやり方なら続けられるか」の判断材料がそろいます。

【無料】数学の苦手を、入試までに立て直したいご家庭へ

家庭教師は、会社によって月謝・入会金・教材費の有無、講師の層、静岡県の入試(内申点・学調・学力検査)への対応が大きく違います。先に資料をそろえて、同じ項目で見比べてから話を聞くのが、失敗しない近道です。

資料が届いたら確認したいこと

  • 月謝のほかにかかる費用(入会金・教材費・交通費)と、入試までの総額
  • 中1・中2の内容にさかのぼって、苦手な単元だけを教えてもらえるか
  • 数学の指導で、静岡県の入試問題(過去問)を使った対策をしてもらえるか
  • 講師が合わなかったとき、無料で交代できるか

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まとめ:数学は「取れる問題から」順番に積み上げる

静岡県の高校受験で、数学が苦手な中3が今からできることを振り返ります。

  • 数学は5教科250点のうち、ほかの教科と同じ重みの教科。苦手を引き上げると合計点が動きやすい
  • 苦手の原因は「計算・基本の取りこぼし」「式を立てるところで止まる」「記述・証明が書けない」の3つに分けて考える
  • 進め方は、第1期に計算と基本、第2期に関数・図形のやさしい設問、第3期に記述と過去問の仕上げ、の順
  • 難問集に手を広げず、手元の教材を2周以上して、間違いの理由を残す
  • 家庭では、短い計算の時間を毎日固定し、保護者は「教える」より「聞く」役に回る
  • 塾・家庭教師・通信教育は、お子さんの性格や家庭の事情で向き不向きがある。苦手単元だけに戻りたいときは、家庭教師も選択肢になる

次にやることは、まず直近の数学のテストを開いて、「見直せば取れた問題」と「手が出なかった問題」を数えることです。そこで見えた課題に合わせて、今日から10分の計算練習を始めてみてください。一人で進めるのが難しいと感じたら、資料をそろえて比べるところから始めても遅くありません。