10月15日。静岡県公立高校の学力検査(3月3日・4日)まで、数えてみるとあと139日です。
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この時期になると、「1学期の通知表の数字は、もう変えられないのでは」「2学期の中間テストが思ったより取れなかった。内申点はあきらめるしかないのか」というご相談が増えます。通知表を前に、ご家庭で重い空気になっているケースも少なくありません。
私自身、静岡県内で10年以上にわたり塾講師として中学生を指導してきました。その経験から先にお伝えすると、中3の2学期からでも、評定が動く余地は残っています。ただし、すべての教科を均等に上げようとすると失敗しやすく、「あと一歩で上がる教科」に絞って動くのが現実的です。
この記事では、内申点(調査書の評定)の基本的な考え方、2学期からでも伸ばせる教科の見つけ方、定期テスト・提出物・授業態度の具体的な手順、そして家庭でできることと外部の力を借りる選択肢まで、順番に整理します。なお、評定のつけ方は中学校ごとに違うため、最後は必ず担任・教科担当の先生に確認してください。
まず確認したい、内申点の基本
「内申点」は、中学校が作成する調査書に書かれる、各教科の評定をもとにした点数のことです。静岡県の公立高校入試では、当日の学力検査(全日制は5教科)と、この調査書の内容を組み合わせて合否を判断します。
日程や選抜の大枠は、静岡県教育委員会の資料で確認できます。令和9年度の一般選抜は、願書受付が2月16日(火)〜18日(木)正午まで、学力検査・面接などが3月3日(水)・4日(木)、合格者発表が3月12日(金)正午以降です。
出典:静岡県教育委員会「令和9年度 公立高校入学者選抜」関係資料のページ(2026年10月15日確認)
内申点の計算方法や、どの学年の評定がどう使われるかは、毎年の実施要領や配布資料で定められています。民間の入試情報では、例年は中学3年生の評定(9教科を5段階)が使われると紹介されていますが、今年度の正確な扱いは、県教育委員会の「公立高校をめざすあなたへ」や学校から配られる資料で必ず確かめてください。この記事では、計算式そのものは断定せず、「評定を上げるために何をするか」に絞って書きます。計算の考え方は、次の記事にもまとめています。
2学期の成績はいつの評定に入るのか
ここが一番気になるところだと思います。結論から言うと、「2学期のどの成績が、いつ作る調査書に、どう反映されるか」は、中学校の評価の方法と調査書の作成時期によって変わります。確認できないまま「2学期の頑張りは全部入る」「もう手遅れ」のどちらかに決めつけるのはおすすめしません。
先生に確認しておきたいこと
- 調査書に載せる評定は、いつの時点までの成績をもとに決まるのか
- 2学期の評定は、どの定期テストと、どの提出物・課題をもとにつけるのか
- 期末テストの範囲、提出物の締め切り、実技教科の実技テストの予定
- 3学期にも評価に入るものがあるか(あれば、いつ頃か)
この4つは、三者面談や個別の相談で聞けば、先生は答えてくれることがほとんどです。「内申を上げたいので、何を頑張ればよいですか」と素直に聞く姿勢は、悪い印象にはなりません。
「上がる教科」と「上がりにくい教科」を見分ける
2学期から内申点を上げようとするとき、最初にやるべきことは勉強ではなく、現状の整理です。1学期の通知表と、2学期のこれまでのテストの点数を並べてみてください。
伸びしろがある教科のサイン
- 評定が4で、定期テストの点数が上位に近い。あと数点で5に届きそうな教科
- 評定が3だが、テストの点数は悪くない。提出物や授業中の発言・ノートで取りこぼしている教科
- 実技教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)で、テストや提出物の準備不足が原因で評価を落としている教科
- 苦手というより、「ケアレスミス」や「記述の書き方」で点を逃している教科
時間をかけても上がりにくい教科のサイン
- 基礎の抜けが大きく、教科書の内容そのものが理解できていない教科
- 1学期・2学期とも、評定が学年内でかなり低い位置にある教科
- テストの点数以前に、授業に出ていない、提出物がほとんど出ていない教科
上がりにくい教科をゼロにあきらめる必要はありません。ただし、残り時間は限られています。先に「あと一歩」の教科から手を付け、それから基礎の抜けが大きい教科に時間を回す順番のほうが、成果は出やすいと感じます。
評定の整理シート(紙に書き出してみてください)
- 9教科を縦に並べる
- 横に「1学期の評定」「2学期のテスト点」「提出物の状況」「先生に確認したこと」を書く
- 「あと一歩」の教科に丸、「基礎から戻る」教科に三角を付ける
- 丸の教科から、1週間単位の予定に落とし込む
内申点に直結する3つの柱
評価の観点は教科や学校によって細かく違いますが、多くの中学校では、おおまかに次の3つが評定に関わると言われています。
- 知識・技能:定期テストや小テストなどで測られる、基本事項の理解と技能
- 思考・判断・表現:記述問題、レポート、発表、作品などで測られる、考えて表す力
- 主体的に学習に取り組む態度:提出物、ノート、授業中の取り組み、振り返りなど
この3つのうち、2学期からでも比較的動かしやすいのは、定期テストの点数と提出物・ノートです。授業態度は、一朝一夕で変えにくい反面、「今日から」始められる行動でもあります。順番に見ていきましょう。
柱1:定期テストの点数
定期テストは、内申点の中で最も分かりやすい材料です。中3の2学期には、中間テストと期末テストの2回がある学校が多いでしょう。中間テストの結果が思わしくなかった場合でも、期末テストで取り返す余地があります。
期末テストに向けたやり方
- テスト範囲表が配られたらすぐ逆算する:2週間前なら、1日あたりの勉強量を教科ごとに割り振る
- 学校のワークを3周する:1周目は解く、2周目は間違えた問題だけ、3周目は直前の確認。先生はワークから出題することが多い
- 間違い直しノートを作る:間違えた問題を、日付・単元・間違えた理由(計算ミス、知識不足、読み違い)と一緒にまとめる
- 前回のテストの答案を見直す:どの大問で点を落としたのか、記述で部分点を逃していないかを確認する
- 暗記は寝る前と起きてすぐ:社会・理科・英単語など。短時間でも毎日触れる
主要5教科だけでなく、実技教科の定期テストも同じ要領で準備します。実技教科は、ペーパーテストの範囲が狭いため、準備した分がそのまま点数に出やすい面があります。
柱2:提出物とノート
提出物は、「出したかどうか」と「中身」の両方が見られます。期限を守っているか、空欄がないか、間違いを直しているか、といった点です。
提出物のチェックリスト
- 提出期限を、カレンダーやスマートフォンのリマインダーに入れる
- ワークは、解きっぱなしにせず、赤ペンで答え合わせと直しをする
- レポートや作品は、締め切りの数日前に一度完成させ、見直す時間をつくる
- ノートは、日付・題・板書・先生の口頭の補足を、自分の言葉で書き足す
- 忘れ物をしたときは、その日のうちに先生へ申し出て、提出方法を相談する
現場で何度も見てきたのは、テストの点数は悪くないのに、提出物の遅れや未提出で評価が伸びない生徒です。こういう子は、勉強方法を変えるより、提出の仕組みを整えるだけで改善することがよくあります。
柱3:授業中の取り組み
授業態度は、内申点の話になると必ず出てくる項目ですが、「いい子にしていればよい」という単純なものではありません。多くの場合、先生が見ているのは、授業に前向きに参加しているかです。
- 授業のはじめに、前回の内容を軽く見返してから臨む
- 先生の質問に対して、自分なりの答えを考える(発言しなくてもよいので、まず考える)
- わからないところは、授業後や放課後に質問に行く
- グループ活動や発表では、役割を引き受ける
- ノートや配布プリントを整理し、次の授業に持っていく
人前で発言するのが苦手なお子さんも多いです。その場合は、無理に手を挙げるのではなく、質問に行く・ノートで考えを示す・発表の準備をていねいにするなど、ほかの形で意欲を見せる方法があります。評価のされ方は先生によって違うので、気になる教科は担当の先生に聞いてみてください。
2学期の残り期間の使い方(週単位の例)
ここまでの内容を、実際の1週間に落とし込んでみます。以下はあくまで例です。部活の有無や通学時間、体力によって、ご家庭に合わせて調整してください。
部活がある時期の平日
- 帰宅後(30〜60分):その日の授業の復習と、提出物の進捗確認
- 夕食・入浴のあと(30〜60分):翌日の持ち物確認と、「あと一歩」の教科の問題演習
- 就寝前(10〜15分):暗記教科の確認(英単語、社会の用語、理科の用語)
休日
- 午前:テスト範囲の主要教科(数学・英語など)を集中的に
- 午後:実技教科の準備と、提出物の仕上げ
- 夕方:間違い直しノートの見直しと、翌週の予定づくり
大切なのは、完璧な計画を立てることではなく、1週間ごとに振り返って修正することです。計画が崩れたときに、「もうだめだ」とやめてしまうのではなく、翌週の予定に回せばよいと割り切ると、続けやすくなります。
2学期の学校生活では、行事や模試、部活の最後の大会などが重なる時期でもあります。その中で内申点対策だけに全力を注ぐ必要はなく、学力検査の対策と並行して、少しずつ土台を固めていく感覚が現実的です。1・2年生のうちに取り組む内申対策は、次の記事に整理してあります。
内申点があと少し足りないとき、志望校選びはどう考えるか
努力しても、志望校の目安に内申点が届かないことはあります。その場合に、すぐに「志望校を下げる」と決める必要はありません。静岡県の公立高校入試は、学校裁量枠と共通枠という仕組みがあり、学校によって調査書や面接などの見方が異なります。
学校ごとに重視する観点や選抜方法の概要は、県教育委員会が資料で公表しています。志望校の資料を、実際に見ておくことをおすすめします。
内申点が足りないと感じたときの判断の順番
- 学校の先生に、志望校の目安を確認する:中学校には、過去の進路の資料があります。最新の模試や学調の結果とあわせて相談する
- 志望校の選抜方法を確認する:学校裁量枠でどんな観点を見るのか、面接や作文があるか、傾斜配点があるか
- 学力検査で取り返す余地があるかを考える:得意教科や、点を伸ばせる教科があるか
- 私立高校との併願を整理する:入試の時期・条件・費用を確認しておく
なお、市立高校の選抜については、市の定めがあるため、中学校へ相談して確認してください。
私立高校の併願の仕組みは、次の記事にまとめています。
学調(学力調査)は、中学校で実施されるテストで、入試そのものではありません。学校や塾が志望校選びの目安にする資料として使われるものですので、点数が合否を直接決めるわけではありません。内申点と合わせて、「志望校の目安を探る材料」として落ち着いて使ってください。
内申点の状況に合わせて、どの学校ならどんな準備をするのかを見える形にしておくと、焦りは少なくなります。そして、「内申点があと数ポイント足りない」「テスト勉強の時間が取りにくい」というご家庭ほど、勉強の進め方そのものを、第三者の目で見てもらう価値があります。たとえば、学校の進度に合わせて、苦手な単元だけを個別に戻って学び直せるかどうかで、残りの数か月の使い方は変わります。そのため、静岡県に対応している家庭教師の料金を、無料で比べておくと判断がしやすくなります。
家庭でできること、外部の力を借りる選択肢
内申点を上げるために、保護者ができることは、勉強を教えることではありません。お子さんが動きやすい環境を整えることのほうが、効果が出やすいと感じます。
家庭でできること
- テスト範囲表と提出物の期限を、家族で見える場所(冷蔵庫など)に貼る
- 「勉強したの?」ではなく、「今日はどの教科を進めた?」と具体的に聞く
- 通知表やテストの点数を責めず、「次はどの教科が伸びそう?」と一緒に考える
- 睡眠時間を確保する(夜更かしの暗記は、翌日の授業の集中を落とす)
- 先生に聞きたいことを、お子さんと一緒に整理して、三者面談に臨む
塾・家庭教師・通信教育の比べ方
自力だけでは難しいと感じたら、外部の力を借りる選択肢があります。それぞれ、向き不向きがあります。
塾
- 向いている場面:集団の中で刺激を受けて頑張れる、決まった時間に通う習慣がつく、受験情報や模試を活用したい
- 気をつけたい点:通塾の時間、部活との両立、授業の進度が学校とずれる場合がある、苦手単元に個別に戻りにくい
家庭教師
- 向いている場面:通塾の時間を取りにくい、苦手単元だけ戻りたい、学校の進度やテスト範囲に合わせた内申点対策をしたい
- 気をつけたい点:講師との相性、料金は会社や地域、学年によって異なる、静岡県の入試への対応は会社ごとに差がある
通信教育
- 向いている場面:自分のペースで進められる、費用を抑えたい、学習習慣がある程度ついている
- 気をつけたい点:続けるための自己管理が必要、質問の返答に時間がかかる場合がある、提出物や定期テスト対策の個別対応は限られやすい
この記事のテーマである「2学期からの内申点」で考えると、学校の進度やテスト範囲に合わせて、苦手単元だけをピンポイントで見てもらえる点が、家庭教師が合いやすい理由になります。通塾に使っていた往復の時間を、そのまま勉強や休息に回せる点も、部活が忙しい受験生には大きな違いです。ただし、合うかどうかは講師との相性にも左右されるため、1社に決め打ちせず、複数社の資料を見比べるのが安全です。
- 2学期の中間テストの結果が、思うように取れなかった
- あと一歩で評定が上がりそうな教科があるが、自力では何を直せばよいかわからない
- 部活や通学の都合で、塾に通う時間を確保しにくい
- 学校の進度やテスト範囲に合わせて、苦手単元だけ戻って学び直したい
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家庭教師を検討するときに、何をどう比べればよいかは次の記事で詳しくまとめています。
→ 静岡で家庭教師を選ぶ方法|料金相場・塾との違い・失敗しない比べ方
内申点を上げる取り組みで、やってはいけないこと
最後に、よくある落とし穴を整理しておきます。焦っているときほど、次のような動きをしてしまいがちです。
- 全教科を同時に上げようとする:結果的にどれも中途半端になる。「あと一歩」の教科に絞る
- 先生に評価の基準を確認しないまま動く:努力の方向がずれる可能性がある
- 提出物を後回しにして、テスト勉強だけに偏る:テストの点数が良くても、評価で取りこぼす場合がある
- 先生に不満をぶつける:評価に納得がいかないときは、感情的にならず、「どこを直せば伸びるか」を聞く形にする
- 学力検査の準備をすべて止める:内申点と学力検査のバランスを見ながら、両方を進める
また、「必ず評定が上がる」方法は存在しません。評価は先生が行うものですので、できることは評価の材料を増やし、取りこぼしを減らすことです。その積み重ねが、結果として評定に反映される可能性を高めます。
残り期間をどう使うか
入試は3月3日・4日です。願書受付の2月16日(火)まででも、残りは約4か月です。2学期の期末テストが終わったあとは、冬休みを挟んで、入試に向けた最終調整の時期に入ります。
この時期の流れを、おおまかに整理します。
- 10月〜11月:2学期の中間・期末テストで、「あと一歩」の教科を取りにいく。提出物と授業中の取り組みを整える
- 12月:三者面談などで、志望校の方向性を確認する。2学期の成績を受けて、併願校も含めて整理する
- 冬休み:過去問や模試の見直しを中心に、学力検査の準備を進める
- 1月〜2月:出願の準備と、入試当日に向けた体調・生活リズムの調整
日程の詳細は、次の記事にまとめています。
内申点と学力検査の両方に取り組む必要がある今の時期は、1日の時間をどう配分するかが悩みどころです。入試まであと139日。学校の進度に合わせた内申対策と、入試に向けた学力づくりを、同時に見直したいご家庭は、早めに動くほうが選択肢を広く持てます。比較して、資料をそろえるだけでも、冬休み前の計画づくりが具体的になります。
家庭教師は、会社によって月謝・入会金・教材費の有無、講師の層、静岡県の入試(内申点・学調・学力検査)への対応が大きく違います。先に資料をそろえて、同じ項目で見比べてから話を聞くのが、失敗しない近道です。
資料が届いたら確認したいこと
- 月謝のほかにかかる費用(入会金・教材費・交通費)と、入試までの総額
- 学校の進度や定期テストの範囲に合わせた指導に対応してもらえるか
- 提出物やノートなど、内申点に関わる学習面の相談にも乗ってもらえるか
- 講師が合わなかったとき、無料で交代できるか
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まとめ:2学期からの内申点は「絞って、確認して、積み重ねる」
中3の2学期からでも、内申点が動く余地は残っています。ただし、闇雲に頑張るのではなく、次の順番で進めてください。
- 先生に、評定の対象となる期間と評価の材料を確認する
- 1学期の評定と2学期のテストを並べ、「あと一歩」の教科に絞る
- 定期テスト、提出物、授業中の取り組みの3つで、取りこぼしを減らす
- 足りないと感じたら、志望校の選抜方法を確認し、併願も含めて整理する
- 自力で難しい部分は、塾・家庭教師・通信教育を公平に比べて、必要なら外部の力を借りる
まず今日できることは、通知表と直近のテストを机に広げ、9教科の「あと一歩」を探すことです。そのうえで、担任の先生か教科担当の先生に、「評定を上げるために、何を一番意識すればよいですか」と聞いてみてください。入試まで時間は限られていますが、動き出す価値は十分にあります。







